強さとは

強さとは

　6月１日（水曜日）の一水会例会に水口柔實会元会長が出席された。今月の例会は10人の出席だった。水口先輩から『強さとは何ぞや』という問題提起を戴き、出席者10人で議論することとなった。水口先輩の心は学生を強くする為にどうすればよいかを論理的に組み立てようとするものだった。演繹法（三段論法）と言われる方法で結論を出そうと言うやり方だった。指導者も学生も論理的に納得した考えのもとで練習をさせようというものだった。

　部長先生・監督、そして私を含めて出席者全員が各自の考えを述べた。私は強さとは物理的強さ（体力と技術）に精神的強さが補強されて試合に勝てる強さとなることを述べた。伝統によるオーラによって実力以上の力が発揮される場面を何度も見てきた。その後、水口先輩から柔道部への提言と言う事で、先輩が取りまとめされた冊子を戴いた。学生の心をあるべき姿に誘導する方法として合言葉（スローガン）を提唱されていた。

　柔道で勝つことも何かの目的の為、なぜ柔道で勝利を目指すのかを考える会でもあった。後輩たちが人生で勝利する為に何を学ぶべきかという視点だったように思う。８４歳になられた水口先輩が、後輩たちの３０年後・４０年後を考えて、柔道部がどうあるべきかの提言だった。ありがたいことだ。私の仕事として水口先輩の心を形にしたいと思っている。
柔實会会長　二宮秀生