浜田初幸君からの嬉しい手紙

昨日会社に松山大学柔道部で4年後輩の浜田初幸君から嬉しい知らせが届いた。彼は現役時代、軽量級の階級において世界を相手に輝かしい実績を手にした男です。現在、鹿屋体育大学で武道学の研究をしている。世界を見てきている彼は以前から日本柔道の改善点に付いて色々言っていた。今回、『フランス柔道指導者資格制度を考える』というテーマで論文を書き上げた。

内容を見て単なる柔道経験者の私ですら『なるほど、そういう事だったのか。』フランスと比べて日本柔道がアカデミック的に劣っている現状を知った。彼の論文は日本柔道のあり方について問題提起となる内容だった。その結果、准教授から教授へと昇格となった。教授昇格そのものが我々OBにとっては嬉しい知らせだ。彼の教え子たちもさぞ嬉しいことだと思う。

 彼は自分の教授昇進よりもフランス柔道の実態を日本柔道界に伝えたい一心で書き上げている。なぜフランス柔道が国民に受け入れられ、かつ強さも維持できているのか、柔道を愛する日本の皆さんに知って戴き、日本柔道の発展に寄与したい一心で書き上げている。確かにこの内容を拝見すると、フランス柔道における柔道に対する取り組み方はスポーツ国家法によって国家の教育方針になっている。指導者レベルの格付け・指導者としての資格、柔道で生計を立てるるような国家資格にしている。フランスではただ強かった実績だけでは指導者になれない。

指導者は知的能力・道徳体得・教育的価値に格付けされており、日本における○○道場のレベルではないように思う。しかも嘉納師範に対する尊敬崇拝の念は日本人以上だと言う。と言う事は柔道指導者の社会的地位が高いことを覗い知ることが出来る。メダル獲得数や勝敗の結果に固執する結果、柔道のあるべき本質を見失うと浜田初幸君は警鐘を鳴らしている。結果的に日頃私が悩み考えていたテーマの指針となるべき報告内容だった。

柔道とは何か。強くなる意味。勝利とは何か。なぜ部員は多くなければならないのか。なぜ白帯でもよいのか。最終的になぜ柔道を学ぶのか、の結論を誘導する論文になっている。素晴らしい論文だ。評価する立場ではないが先輩と言う事で失礼を顧みず思ったままの感想を書かせて貰った。無礼の段ご容赦願いたい。