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持ち場での使命を果たす : 松山大学柔道部・柔實会

持ち場での使命を果たす

持ち場での使命を果たす

 平成28年度全日本学生柔道優勝大会が日本武道館で行われている。全国の地区予選を勝ち抜いたチームが集まった。中四国は4代表である。昨日は1回戦ベスト32を目指しての戦いだった。対戦相手は関東地区の大東文化大学だった。7人の対戦において3対3の内容勝で今日の2回戦にコマを進める事となった。対戦内容は手に汗握る良い試合だった。

 先鋒のキャプテンの芳之内が一本勝ちをして先行した。その後、斎藤が1本負けをし、次の越智も判定負けとなって、3人目の段階で大東に1-2と先行されるが、市川が1本勝ちで取り返して再び2-2に持ち込んだ。次の西田が判定負けとなり再び大東が2-3で先行する。副将網谷が巻き返しをはかるが結局引き分けとなり2-3のまま大将戦に突入した。引き分けでは負ける試合だ。勝つしかない。大将はベテラン好永だが思うように決まらない。逃げ勝ちしようとする大東を好永が追い込み、何とか判定に持ち込み勝利を手にすることが出来た。結果は3-3であったが内容勝ちと言う僅差で二回戦に進む結果となった。

 この試合の見どころは、先鋒に出たキャプテン芳之内が、キャプテンとしての自分の使命をきっちり果たしたことだ。押さえられて1本負けかと思った西田が諦めず押さえこみから逃げだし、判定負けにまで耐え抜き1本負けにならなかったこと。大将の好永は引き分けたら母校の負けである。勝つしかない。逃げ勝ちしようとする大東を最後の最後まで諦めず追い詰め勝利をものにしたこと。彼ら一人一人の仕事の総合力の結果だった。3-3の内容勝ちだったが伝統ある松山大学らしい試合運びだった。観戦に来ていた松山大学の先輩で往年の名選手だった鹿屋体育大学の浜田初幸氏も、まだまだ課題は残るが、松山大学の復活の兆しをたたえている。

 そんなことで東京での支部集会、学生に対する慰労会も随分盛り上がった。今年も岡田英雄氏の銀座の店『羅豚』を貸し切りとさせて戴いた。岡田君には安い予算でいつも無理を言っている。全日空に勤務していた私と同期の白石誠君(元今治西高校の応援団)が今後の学生たちの活躍にエールを送った。折しも祝勝会の途中に、母校の陸上選手・高見沢安珠のリオ5輪3000m障害の出場が決まったとのニュースが飛び込んできた。暗いニュースの続く昨今、感動の共有において、スポーツの意義は大きい。
柔實会会長 二宮秀生