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フランス柔道指導者が来松 : 松山大学柔道部・柔實会

フランス柔道指導者が来松

フランス柔道指導者が来松   〈4月11日AM5時投稿〉                                      柔實会会長 二宮秀生

松山大学柔道部の後輩で現在鹿屋体育大学の教授をしている濱田初幸君がフランスから柔道指導者約40名を連れて松山にやってきた。フランスは柔道の盛んな国で世界一の柔道人口と言われている。人気の秘密は幼児教育にあると言う。礼に始まり礼に終わる礼儀(躾=武士道)を身につける為だと言う。そして指導者は国家資格によって高等教育履習の身分が証明されている。柔道経験者が政財界で活躍している。濱田初幸君もまた学生時代軽量級で世界タイトルをとっている。彼は大学でフランス柔道を研究し、忘れられた日本柔道をフランスから逆輸入していいる。日本とフランスの懸け橋となって日本柔道の為に貢献している。

今回の仏柔道指導者の来松は柔實会(松山大学柔道部OB会)が招待した形となっている。一行は4月11日と12日の2日間でヘーシンクの師匠であった八幡浜の道上伯邸を訪問、松山大学・常盤同郷会で濱田初幸先生による指導者研修を兼ねて愛光学園柔道部員とともに汗を流す予定である。僭越ながら私も柔實会会長と言う立場で本日11時に県庁を訪れ中村知事を表敬訪問する。中村知事は司馬遼太郎の『坂の上の雲』をNHK大河ドラマ化に成功させた立役者でもある。秋山好古はフランス留学で奇兵隊の勉強をされ日本で初めて奇兵隊を確立した。そしてロシアのコサック騎馬隊を破ることになる。秋山好古・秋山真之生誕地にある常盤同郷会道場では現在に至るまで町柔道として続いている。そんなことでフランスと松山市の繫がりは深い。午後14時には訪問団全員を連れて野志市長を訪問する。夜は柔實会主催による歓迎会をする予定である。今回の柔道の交流によって嘉納治五郎の精神(精力善用・利他共栄)を確認し共有することで両国の発展になることを祈るものである。いわば小さな平和外交だと思う。

嘉納治五郎の名言として①人に勝つより、自分に勝ちなさい。②何事も、初めからうまく行くことは、少ないものだ。③人生には何よりも「なに、くそ」という精神が必要だ。④自分の心に生じる欲望に打ち勝つのは、敵に勝つよりむずかしい。⑤人生はいろいろな難関に出くわす。難関が次から次へとやってくるから面白いのだ。恐れをなしちゃいけない。⑥時間を最も有効に利用した者に、最も立派な仕事ができる。⑦よく、時間がない、時間が足りないと、できないことを時間のせいにする人がいる。しかし、時間は泉水のように、いくらでも出てくるものだ。⑧勝って勝ちに傲ることなく、負けて負けに屈することなく、安きにありて、油断することなく、危うきにありて、恐れることもなく、ただ、ただ、一筋の道を、踏んでゆけ。

気付くのが少々遅すぎたが、嘉納治五郎の精力善用・利他共栄とこれらの明言は松山大学の三実主義(真実・忠実・実用)と同じように世界に通用する成功哲学だと思う。それに加えてフランスの子供たちは日本の礼儀作法を学んでいる。フランスでは日本柔道によって世界で活躍するフランス人を育てている。日本では遅ればせながらも教育勅語の活用が政治議論になってきた。日本の子供たちは塾通い。日本の将来が心配だ。『日本柔道、負けるな!!』と言いたい。

フランス柔道指導者が来松 つづき  〈4月12日AM5時投稿〉 

仏柔道指導者たちの昨日のスケジュールはかなりタイトだったようだ。一行はホテル太平を出発し、愛媛武道館を見学し、知事と市長を表敬訪問し、松山大学での柔道の練習にも参加した。夜、全日空ホテルにおいて代表者達の歓迎会を行った。私は歓迎挨拶の中で経営精神は柔道精神と同じであることを喋った。絶対に成功すると言う精神は、絶対に勝つと言う精神と同じである。攻め続けること、絶対にギブアップしないこと、精力善用・利他共栄という講道館嘉納治五郎の精神は社会の発展要因となる。私が今あるのは柔道をやったことにある。柔道との御縁に感謝している。今日は16時から常盤同郷会(平松理事長)において歓迎式があり、濱田先生指導のもと合同練習が行われる。今回の小さな御縁を小さな平和外交として有り難く思っている。

フランス柔道指導者が来松 感想  〈4月13日AM5時投稿〉 

 濱田初幸君は後輩だからあえて君付けで書かせて貰った。2日間の彼のエネルギッシュな行動を見て改めて彼の凄さを見ることが出来た。関係先に対する根回し、そして行動力、分かりやすい説明、ユーモアを交えた話術、自信から出る説得力、人を動かす迫力など、彼の一挙手一投足には目を見張るものがあった。今から40年前、濱田君の試合は少々品格に欠ける部分があったがルールのある喧嘩だった。喧嘩では勝たねばならない。強い相手に対しても上から目線だった。小さな体で大きな相手に気迫で迫る試合をしていた姿を思い出す。年齢を重ねて上品にはなっているが人間の本性は変わっていない。誰と面談してもたのもしい。相手が知事でも市長でも気後れ〈位負け〉はしていない。話せば相手の懐に飛び込みかわいがられる。それでいて人を飲んでかかっている。2日間で完全に40名のフランス指導者たち全員の先生になってしまった。大学の先生にしておくのは勿体ない。出る杭は打たれると言うが、知恵と度胸の民間の世界で彼の勝負を見たかった。2日間だったが成長した彼の人生勝負の試合ぶりを見せてもらった。私自身、大いに勉強させて貰った。